KIN-BALL World Cup 2005
(第3回キンボール国際大会)

■事務局レポートPart1■

■10月31日(月)

8時30分 
関西国際空港集合。今回は23名の日本選手団一行。(選手:男子8名、女子8名、監督、コーチ、トレーナ−:計7名)いきなり1名寝坊。出発30分前までにチェックインできないと、搭乗できないとの事。やや焦る。1名を除いてチェックイン後、結団式。高見団長、山崎副団長より挨拶。

10時前 
遅れていた1名合流。無事チェックイン。一安心する。

10時30分 
空路ドイツ・フランクフルトへ。約12時間のフライト。さすがに長い。

現地時間15時(日本時間23時)
フランクフルト到着。 現在、日本人は最初のEU加盟国に到着すると入国審査をするとのこと。入国書類の記入もなし。入国審査後、税関を通る。1名手間取りなかなか出てこない。日本の免税店でたばこを買い過ぎていた。たばこ3カートンで90ユーロ(約13,000円)の超過料金を払わされていた。
その後乗り換えのため荷物およびボディチェック。気付いたら女子1名が寒いのにキャミソール1枚に。ジャケットを脱ぐよういわれただけのはず。脱ぎすぎ。

16時30分 
乗り換えでベルギーの首都ブリュッセルへ。約1時間のフライト。

17時30分 
あっという間にブリュッセル到着。大会地リエージュへ向かうチャーターのバスが出迎えに来ているか多少心配であったが問題なし。さあリエージュへ。と思ったら1名パスポートの入ったかばんを手荷物引き取り場所に忘れたとのこと。1人走ってとりにいってさらに軽く迷子に。約20分後問題解決。

19時すぎ(日本時間翌日夜中3時)
今回の滞在場所であるユースホステル到着。リエージュ市内の旧市街地。落ち着いてみてベルギーは全然寒くはない。日本(大阪)と違わない感じ。 チェックイン後、ベルギー連盟のローレンスさんが到着し少し話しをする。今回一番大会前および大会中お世話になった方。今大会の主管であるベルギー連盟の方は全員ボランティア。その努力には本当に頭が下がる思いであった。 この時、フランスチームのメンバーとも話す。旧知の人と出会いほっとする。

20時前より
全員で食事に。ローレンスさんに聞いた店を探したが見つからず。結局23名の大人数で入れる店はなくバラバラに食事へ。

23時頃。(日本時間翌日7時)
ありがちではあるがユースホステルのシャワーのお湯がでない。気合いで冷水を浴びる。長い、長い1日ようやく終了。


■11月1日(火)

8時 
朝食。パンとコーンフレーク、オレンジジュースとコーヒー、ヨーグルト。ケベックでもこの手の食事が多かったのを思い出す。食事はこの旅では特に困らなかった。朝食後、選手の多くはユースホステルのまわりを散歩へ。ロビーにて国際キンボール連盟のナンシーさんに会い少し話をする。会うのは4回目。朝からベルギー連盟の人と一緒にレセプションの準備に追われていた。

11時 
大会レセプション。フランス語、英語、ドイツ語で大会概要説明。各国より選手、関係者紹介。日本選手団は高見団長がスピーチの後、選手団ひとりひとり紹介。ちなみにお国柄かスペインチーム遅刻。スペインチームは代表者のみ間に合い参加。 今回初の試みとして大会曲のお披露目もあり。

13時頃 
ウエルカムドリンク。ソフトドリンクだけかと思っていたらアルコールもあり。昼からお酒を飲む文化の違い痛感。各国の選手他と歓談。適当に流れ解散。この辺も文化の違いか。 昼食へ。パスタを食べる。店で食べたがテイクアウト可能な縦型の筒のような入れ物に入ってきた。日本では見た事のないもの。味は普通においしい。

15時30分
英語によるルールミーティング。ドイツ、スペイン、日本チーム参加。ボールを使ってのルール確認込み。正直ここでドイツとスペインのルールの認知度に疑問。後でわかった事だがスペインは約2年前より、ドイツは約6ヶ月前よりの活動であった。当然、日本の方が活動期間が長いので突っ込んだ質問が多かった。
ルール確認事項
・再開時のボールの移動について
・不当な攻撃について
・不当な守備について
・ウオーキングについて 他

18時 
活動のための責任者会議。フランス語と英語にて。集中できていないと今、英語の説明なのかフランス語の説明なのかわからなくなる。質問のタイミングも逸する事多し。後で再確認する。正直、後の確認でわかった事の方が多かった。会議終了後、高見団長、山崎副団長がバス乗り場の確認に出向く。ベルギーの人が徒歩10分という場合だいたい15分は最低かかる。概して歩くスピードが皆早い。足も長い?

20時30分頃
 夕食へ。露店でハンバーガーをテイクアウトし、横のベンチで食す。これも普通においしい。 夕方、ユースホステルの担当者にシャワーのお湯の件でクレーム。技術者が帰ってしまい今日もお湯は出ず。選手の部屋も水圧が悪かったり、熱すぎたり。この問題だけがこのユースの問題点であった。


■11月2日(火)

8時30分 
朝食後、練習へ。今大会、練習は各国1日1時間15分ずつ。合同練習はなしで他のチームには非公開。バス停まで歩く。旧市街地から川を超えて町の中心部へ。現地説明徒歩10分。前日の説明で結局体育館の最寄りのバス停の名前がわからなかったのでインフォメーションの人に名前を聞きに行く。すると乗り場自体が間違っていた。昨日、間違いを教えられたよう。ちょっといった所の別のバス停に移動。少し待ってバスに乗り込む。 バスは2台分連結しているタイプ。どこで降りるのか少しひやひやしていたが信号機に「KIN-BALL」のサイン発見。バスの運転手からも目で合図あり無事到着。やや手間取ったが時間前に間に合った。

10時15分 
皆やっとキンボールに触れた!という感じでいきいきと練習。やっと大会が始まった実感がわく。を強くする。体育館は大きくはない。キンボールコート1コートのみ。観客席、練習場所の設定があるため。日本でいうと小さいコート2つ分ぐらい。今大会のコートの大きさは規定マックスの21.4m四方。多くの種目用にラインがたくさんある。よって今回も規定の5cm幅ではなく目立つようにライン2本分。ケベックでの過去2回も同じ。 地域のクラブハウス的な体育館のため、パブ隣接。パブには力を入れている。このあたりも文化の違いを感じる。

11時30分 
練習終了。選手は一度ユースホステルに戻る。
12時より
高見団長、山崎副団長、トレーナー2名は行政関係者、各国関係者、国際連盟関係者参加のレセプションへ。日本からのお土産を渡し、歓談。


15時30分 
ユースホステルより体育館へチャーターバスで移動。今大会は夜の大会で、大会終了はだいたい夜中0時頃。観客の関係でこれも文化の違いかと思っていたが、ドイツの責任者とバスの中で話す限りドイツ人も首をかしげていた。ちなみにドイツチームはドイツ北部のクラブチームでベルギー・リエージュまでは車で約2時間半。大学生中心で、体育教師、軍隊勤務者もプレーヤーにいるとの事。

16時頃 
体育館到着。全体の選手控え室でくつろぐ。ここでキンボールの考案者マリオさんに出会う。またべルギー連盟として日本のベルギー大使館来賓として招待状を送っていたので、大使代理の広報官夫妻も首都ブリュッセルより来場され話をする。

18時30分頃 
いよいよオープニング。日本をでてから大会が始まるまで長かった。観客は90%以上の入り。200人から300人。各国の民族衣装を着た人を先頭に入場。日本チームは女子2名浴衣で入場。あいさつも多かったが、フランス語と英語が入り交じるためまたしても今ひとつ理解できず。フランス語が理解出来ればもっと楽しいはず。

20:00頃 
1時間程オープニングは押したよう。今大会は予選10分3ピリオドゲーム。男子の部オープニングゲーム。カナダースペインーフランス。結果は想像どおりカナダの勝利であったが過去2回のカナダチームと比べて正直強くない。凡ミスも多いし、威圧感がない。この時点ではカナダともいい勝負ができるのでは感じた。 日本大使代理の広報官夫妻も高見団長の解説付で観戦された。

ベルギーの10才から12才までのプレーヤーの試合。各国が1チームを担当しコーチ、応援する。

21:00頃 
女子の部オープニングゲーム。日本/ベルギー/スペイン。いよいよ日本の出番。女子出陣。入場のあと国歌斉唱あり。やはり国際大会。 緊張の中、試合開始。日本女子の動きは思った以上によい。速攻が思った以上に決まる。1ピリオド目は勝ち越せなかったが、2ピリオド目以降、あれよあれよと他のチームとの差が開き、正直圧勝。男子との練習中には気が付かなかったが、女子の中では群を抜いてスピードがある。初戦勝利は記憶上、国際大会初。好発進。ただし日本でのいつもの試合形式と違ったため慣れてない点も目立った。日本ではほぼ1ピリオドのゲームでタイムアウト等もないため、選手はドリンクを用意する気がない。試合中もタイムアウトに慣れていないため、タイムアウト後戻り切れず、余分な点を与えそこからリズムが崩れた。観客が入っているためと選手の慣れの問題でタイムアウトのコーチからの指示がキャプテンに通らないためコーチは苦労していた。ただ3ピリオドゲームのため時間が長い分、ゲームの流れが二転三転し、流れがまた戻ってきたりする。このあたりが日本のゲームと違う。コーチの役割も重要であった。

ベルギーの12才から16才までのプレーヤーの試合。同じく各国が1チームを担当しコーチ・応援する。

22:30頃 
ようやく日本男子の出番。日本/ベルギー/フランス。女子の好発進の雰囲気もあったせいか、男子も順調な滑り出し。1ピリオド、2ピリオド連取。今日は日本デーだと信じて疑わなかった。そこに落とし穴が。連続してミスがあり、あっという間にフランスに逆転された。残り1分を切った時点では2位を確保するのが精一杯であった。試合後、選手は呆然としていた。実力では確実に上回っていたように見えたにも関わらず試合に負けた。 ここでもタイムアウトの活用と選手交代がクローズアップされる。大会を通して学んだが抜きん出るほどの差がない場合、最終ピリオドの終盤にいかにスタミナが温存できるかとミスせず流れが呼び寄せられるかがポイントとなる。また日本の選手は交代慣れしていないので交代して入った時、すぐに100%の力が出し切れない。勉強になった一日であった。

23:30 
各国のコーチ、キャプテンとレフリー集合によるミーティング。ルールの確認で1点今迄の知識と違う点を確認。今大会はコンタクトミスとコールミス(これは観客の関係でレフリーに聞こえない等)が全体的に目立った。

24:30 
女子チーム、夕食を食べていないことが発覚。だれからも指示が出せていなかった模様。勝利に喜び、男子チームを精一杯応援してくれていた。申し訳ない。男子チームは負けが正直受け入れられない雰囲気。チャーターのバスでユースホステルへ。スペインチーム、カナダチームはバスの中でも陽気に声を張り上げていた。が、日本の男子チームはどんよりしたムードだった。ユースホステルに戻っても各国チームミニパーティー決行。