女子副キャプテン: 酒井 幸音 
(スボーキン・マーブルZ、大阪学院大学勤務・大阪府)

キンボールワールドカップ2007に参加して

梅花女子大学OG 酒井 幸音

 キンボールをやり始めてから早6年が経とうとしている。大学に入学して教授に勧められ、NEWスポーツという言葉に惹かれて入部した。2つ上の先輩が4人と私達1年次生4人の8人サークルからスタートし、先輩達の退部後は半年間入部希望者がなく体育館のコーン相手に4人での 練習が続いた。そんな中でも辞めずに続けられたのは、キンボールの「共遊」「主体」「創造」というコンセプトに惚れたからだと思う。このスポーツは本当に奥が深い。その後、後輩(後の大会MVP!!)が入りサークル活動から部活動になり、ようやく試合形式の練習ができるようになるまで、本当に長かった。自分たちでさえ手探りのNEWスポーツを後輩に教え、部を存続させるために 必死で切り盛りしたのを覚えている。女子大という枠の中で、どうしても越えられない壁もあった。

 そんな私が6年目にしてやっっっと手にしたチャンス。日本代表選手に選ばれたと聞いた時、頭の中が一気に学生時代に戻った。一言「やっと行ける!!」とかみ締めた。

 世界大会に向けての練習は辛く今まで自分がやってきたキンボールが何だったのか解らなくなる瞬間もあったが、その瞬間があったから新たに芽生えた前進の気持ちもあった。まだまだ、これからだ。

 今回が初めての海外だったが、スペインに行って現地の人と接してまず感じたのは、自分の器の小ささ。海外のプレイヤーは大らかで、自国のプレーにも敵国のプレーに対しても寛大。思いっきりプレーして、失敗しても爽快に悔しがる。チームに囚われずキンボールというスポーツ自体を本当に愛しているのが伝わった。

 結果は準優勝で、カナダは男女共にやはり強豪国だが追い付けない遠さではない。日本らしいキンボールで王者カナダから金を奪還する日も近いと思う。その日にできるだけ早く近づけるように、私はこれからもキンボールを続けながら次世代にこの経験を伝えていきたい。新しい考え、新しい力が加わればもっともっと日本は強くなれる!!

 今回の第4回世界大会を経て、まずできる目の前のことは次世代を担うキンボーラー達にこの経験を伝えること、キンボール人口を増やすこと、自分自身も成長することだ。鉄は熱いうちに打つ!!職場ではキンボールワールドカップ2007報告会というものを開催し、キンボールの説明と世界大会のビデオ上映、キンボール実体験が予定されており、参加申込みも多数。職業上、様々な年齢層の方とお話しする機会が多いのでこの機会にキンボールの認知度を一気に高めたいと燃えている!

 これからもずーっと、キンボールを楽しみたい!!
 最後に、今まで私を支えてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

英語で一言…
I'd like to continue Kin-Ball and I hope more than many people play this sport in the world . Thank you very much to give me this fantastic experience.