写真左より 今泉副団長、Aurora、Marta、高見団長


■「第4回キンボールワールドカップ2007」に参加して■

日本選手団副団長
今泉 良正

 第2回に続いて、今回第4回キンボールワールドカップに参加させていただきました。日本はこれまで全て男女とも第2位の成績、今回、果たして世界との差は、他の国の戦い方は、日本とのレフリングの違いは 等と課題を持っての参加でした。  
 関空と成田組に分かれての出発でしたが、成田組はまず「エールフランス」のストというアクシデント、おまけに出発の朝になって宿泊ホテルの間違いの判明。(スペインは非常にアバウトで大らかです。)個人的なことですが、出発の日の朝に歯の詰めものが取れました。などと先行きが心配されましたが、無事予定通りにビルバオに到着し、関空組と合流することができました。


成田組7名の勇姿


 第4回ワールドカップの大会については、数少ないスペイン連盟メンバーで運営しており、なかなか予定通りに進まないものでありましたが、一生懸命さが伝わって来るものでありました。特に日本チームについてくれた2人のスタッフ(上記写真参照)も本当に好感の持てる人たちで一生懸命日本チームを応援してくれました。

 試合内容については、日本の戦い方は世界に大きなインパクトを与えたのではないかと思います。小さな体でも走り回ってレシーブする姿、カナダディフェンスを用いない戦い方。その戦いぶりが女子のMVP、フェアプレイ賞の獲得につながったものと考えます。特に男子の予選カナダ戦、女子の予選第3試合は紙面でこの感動をどう伝えたらいいのか分からないものでした。男子のカナダ戦は残り時間1分を切ってもリードの状況、残念ながら土壇場での逆転ではありましたが、世界のキンボールの歴史に残る試合になるのではと非常に興奮しました。女子の予選3試合目は、ピリオドポイントを全てとって、最終的に1位。しかもスポーツマンシップポイントも5点取得。これが予選突破に課せられた絶対条件でした。(予選2試合ともカナダと対戦したためこうなりました。)この絶体絶命の大きなプレッシャーのなかで、この条件を全てクリアし、勝利したとき、本当に大きな喜びでした。涙がでそうでした。


入江女子ヘッドコーチと選手の試合前の入念なミーティング

 最終的に男女とも2位という結果。残念ながら今回もカナダの壁を越えることはできませんでしたが、すばらしい試合内容であったと思います。また、日本選手団としての自覚を持ったワールドカップ参加でありました。選手の皆さん、コーチ、トレーナー、応援の皆さんに心から感謝します。そしてスペイン連盟に皆さんに敬意を称します。

 いつの日かカナダを破るため、日本はどうしたらいいのか、日本連盟としても組織的に取り組んでいかなければならないのはないかと考えます。ぜひこの経験を生かし、なんらかの形で日本のキンボールの普及に生かせればと思います。


表彰式